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今、書店などで「大人のぬり絵」コーナーが作られ、中高年を中心にぬり絵がブームに!
他方で、任天堂DSなどをはじめとした「脳内活性」に関する話題が新聞、雑誌等で頻繁に取り上げられていますが、
意外にもぬり絵と脳内活性がとてもいい関係にあったのです。
お手本となる原画を見て、下絵にグラデーションやアクセントなど工夫を凝らして色を塗る作業が、
脳を刺激・活性化し、それを継続して行うことでストレス解消や認知症予防に効果があると科学的に立証されています。
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脳は大きく分けると、“前頭葉” “側頭葉” “頭頂葉” “後頭葉” の4つ部位があります。
脳は神経細胞の集合体ですが、それぞれの部位の神経細胞は、
他の部位の神経細胞と互いに連絡しあって情報を交換しています。
このような神経細胞同士の情報交換は、人が見たり、聞いたり、考えたり、判断したり、
そして行動したりというあらゆる活動の基礎になっています。
そこで、ぬり絵を例にとって脳の機能との関係をみてみましょう。
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また、脳の“後頭葉”に多くみられるα波は、リラックスすると増加し、
緊張やイライラなどのストレスがあると減少する特徴があります。
ぬり絵をする前と後ではα波が増加し、
リラックスした状態になることがわかり、
ストレス発散に効果があることがわかりました。
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「健脳セラピー」のぬり絵は、杏林大学医学部精神神経科教室・古賀良彦教授監修のもとPHP研究所とぺんてる株式会社が共同開発をし、
万病の元となるストレスの解消と、生活習慣病といわれる認知症を予防するためにプログラムされたぬり絵です。
「健脳セラピー ストレス編」では、セザンヌ、モネ、ゴッホなど世界の名画を下絵に採用しています。
ちなみに、ストレスの多い人用のぬり絵は、比較的短時間のうちにストレスから解放できるようにやや難度の低い下絵をセットにし、
ストレスの少ない人用のぬり絵は、少し難度は高いのですが、より満足度の高い、達成感のある下絵がセットになっています。
画材は、くれよんがセットになっています。
油絵のように何重にも塗り重ねていくことで原画により近い重厚感のある油絵調の作品に仕上げられ、
紙の上で混ぜ合わさる色の変化も脳の活性化につながっていきます。
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「健脳セラピー いきいき編」の画材には、色鉛筆としても、
水に溶いて絵の具としても使える「アクアッシュ」をセットにし、
原画には浮世絵を採用しています。
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ぬり絵で本当にストレスが解消されるのだろうか?
月刊ぺんてるで取り上げる以上、試してみないと話になりません。
そこで、日頃締め切りに追われ、ストレスを感じている編集部員が「健脳セラピー」にトライ! そのインプレッションをレポートします。
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「健脳セラピー」にはストレス編が2種類、いきいき編が1種類の計3種類あります。
それぞれのパッケージの裏面に、
「健脳セラピー ストレス編」では「ストレス度チェックリスト」、
「健脳セラピー いきいき編」では「いきいき脳チェックリスト」がついています。
年齢的に認知症予防にはまだ余裕がありそうなので、今回は「ストレス編」にトライすることにしました。
まずは、「ストレス編」の「ストレス度チェックリスト」(写真2参照)で、自分のストレス度合いをチェック。
悲しいかなチェックが8つ…。6つ以上該当する人は「ストレスの多い人のぬり絵」を、
6つ未満の人は「ストレスの少ない人のぬり絵」を選ぶようになっているので、
チェックが8つもあったため「ストレスの多い人用」をチョイス。
下絵は、セザンヌの「玉葱のある静物画」を試すことにしました。
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キットに入っていた画材は、下絵となる世界の名画が10枚とくれよん28色。
くれよんを手にするのは、昨年の世界一長い絵でギネスに挑戦して以来。
その独特の香りには、妙な懐かしさを感じました。
手にすると、やわらかいくれよんはいつも使っている硬いペンやえんぴつとは違うやさしい感触で、
カツカツカツと書く硬いペンとは違って、ぬるっとしたソフトな書き味が心地よい。
もしかすると、そんなちょっとした手への感触や香りにも癒し効果があるのかもしれません。
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で、まずはお手本となる原画をじっくり観察し、どこにどの色を塗ればいいのかを考えるのですが…。
「下絵があるから、ササッと色をうめていくだけ。簡単、簡単」と、高をくくっていたものの、
原画をよくよく見ると、玉葱ひとつとってもいくつもの色が複雑に使われていて、
どの色から塗ればいいものか迷ってしまいます。
すでにこの段階から、玉葱を色分解し、どの色を選ぶべきなのかを脳が必死になって活動しているのが分かる気がしました。
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とりあえず玉葱は茶色だから、茶色を塗り始めることに。
でも、当たり前ですが塗りつぶすだけでは微妙な濃淡や陰影が出ません!
これでは幼稚園生のぬり絵と変わらない!!
いくら絵に自信のない私でも、大人のぬり絵なのだから、
さらに脳を働かせて幼稚園児の上をいく複雑な色を生み出さなければ!!
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気を取り直し、色の識別に意識を集中させ、原画をじっくり見ると、
不思議と茶色、黄色、ペールオレンジ、こげ茶、黒、赤など、玉葱の色の配分が見えてきました。
その何色もの色を複雑に塗り重ねてみると、立体感も出てきて小学生レベルの絵まで上がってきたような。
なるほど、そのために茶色や黄色系でも微妙に色合いが異なるくれよんが多く入っているのか。
また、教えてもらった白を塗り重ねていくテクニックを使うと、
さらに微妙な色合いも出すことができかなり原画に近くなってきた。
絵の具をパレットで混ぜ合わせるように、このぬり絵は紙の上で色を混ぜ合わせていく感じです。
こうやって色を塗り重ねていくと、くれよんがクリーム状になり、油絵のような厚みも出てきて、
ちょっと離れて見ると油絵ように見えたりもして。
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紙は、「ベルクール」という特殊な紙で、画用紙やノートとは違ってやや硬めでツルツルとしていました。
くれよんのノリもよく、最初から薄い茶色の紙を使うことで、白い色もきれいな仕上がりになる工夫がされています。
子どもの頃は何も考えずにくれよんで描きなぐっていたけれど、力の入れ具合や色の重ね方、混ぜ方で油絵のような風合いが出せるなんて!
これが大人のぬり絵といわれる所以なのでしょう。たかがぬり絵、されどぬり絵。実に奥が深い!!
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最初は、どう塗ればいいものか頭が混乱したけれど、コツがつかめればどんどん楽しくなってきます。そして、あとはひたすら塗り続けるのみ。
グラデーションや陰影など細部にも工夫を凝らして塗っていると、いつしか仕事でのいやな事も忘れ、没頭している自分に気がつきました。
きっとここで脳の中にリラックスすると増加するα波が出ているのだろうと実感できる瞬間です。
本当はもっとやりたかったのですが、一気にやらず毎日30分くらいずつやると良いそうなので、この日の作業時間は、約40分で終了。
翌日も続け、作品を仕上げたのは2週間後でした。
ぬり絵に集中することで逆にストレスを感じるのではないかと思っていたけれど、
楽しいことに集中する時間というのは、仕事での集中とはまた違うスッキリ感というか充実感がありました。
目には見えないけれど、ストレスで働きが低下した脳がぬり絵によって活性化しているような。
脳内活性とはまさにこのことなのかもしれません。
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「ぬり絵なんて」と、最初は興味がなかったけれど、出来上がった作品はお手本とは微妙に(かなり!?)違うけれど、自分としては200%以上の満足度。
自分で描いた絵には愛着を感じるもので、せっかくだから額に飾ってみたら「くれよんで塗ったぬり絵に見えない」と、他の編集部員からも褒められてご満悦。
下絵があるので誰が塗っても上手に見えるのもぬり絵の魅力ですよね。
仕事ばかりで、趣味らしい趣味がなかったけれど、このぬり絵ならキットになっているので面倒な準備もいらないし、
寝る前の30分で気軽にできるのも大きな長所のひとつ。
楽しみながらストレス解消ができるので、しばらく続けてみようと思います。
ちなみに敬老の日には、70歳になる母にボケ予防の「健脳セラピー いきいき編」をプレゼントしておきました。
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