ぺんてるライブラリー Pentel

蛍光ペンのなぜ?「ラインマーカー」 〜蛍光ペンは夜に光るの?〜

 人が絵や文字を書くようになってから、筆記具の歴史が始まりました。
古代、岩を削り絵文字を刻んだのみも筆記具といえるかもしれません。 そして、葦、鳥の羽といった自然素材を利用したものに代わり、 やがて鉛筆、ボールペン、万年筆、シャープペン、サインペンなどへ筆記具は変貌を遂げ、 進化し、現在に至っています。

 これらの文具が製品化され、初めて世に出る時、あるものはまったく注目を浴びず、 あるものは話題となり大ヒットするなど歩む道はさまざまです。

 そんな中、今から30年ほど前に登場し、注目を集めたペンがありました。
それは、蛍光ペンです。

 発売当初は、今まで見たことのない鮮やかで透明感のある蛍光カラーに驚き、 文字の上をなぞっても文字が見えることに再度驚いたものです。 いち早く入手すれば、クラスの羨望のまなざしを一気に集めました。

 現在では、受験生の必須アイテムとして暗記の勉強には欠かせない1本となり、 会社や家庭でも使われているおなじみのペンになっています。

 ただ、通称・蛍光ペンと呼ばれているために、 「蛍光ペンは夜でも光るの?」といった素朴な疑問がいくつか寄せられています。

 そこで今回は、そんな素朴な疑問にお答えすることにしましょう。

蛍光ペンの疑問
蛍光ペンは、暗いところでも光るの? そもそも蛍光って何?
Answer

 蛍光ペンで、一番多いのがこの質問です。 蛍光とは、わずかな眼でわかる長波長の紫外線を放射するブラックライトと呼ばれる蛍光灯で光るものを蛍光と呼んでいます。 たとえば、偽造防止のために、有価証券や重要な証明書には紫外線照射時に蛍光するインクが使われ、真偽を判定していると言われています。 蛍光ペンは、普通の蛍光灯や懐中電灯の光を当てても光りません。 また、蓄光と違って暗闇で光ったりもしません。

なぜ、光ってみえるの?
Answer

 一般的なサインペンは、色の基となる顔料や染料を溶剤に溶かしたインキを使っています。 蛍光ペンのインキの材料も同じですが、蛍光ペンが光ってみえるのは、 サインペンのインキより明るい色調の染料や顔料を使用しているため、 発色よく鮮やかになり、発光しているように見えるのです。

サインペンで文字をなぞると下の文字が見えなくなるのに、なぜ、蛍光ペンだと文字が透けるの?
Answer

 インキの成分は同じですが、サインペンに比べインキの色の基となる顔料や染料の量が少ないからです。 たとえば、絵の具に含ませる水の量が多い、少ないで、画用紙の地が透ける、透けないといった原理と同じです。

なぜ、蛍光ペンには色のバリエーションが少ないの?
Answer

 蛍光ペンは、一般的に6色(黄色・ピンク・オレンジ・緑・紫・青)が一般的です。 青や紫といった寒色系に比べ、より文字が浮き出て見えやすいという点から黄色やピンクを好む方が多いようです。 技術的に他の色もできますが、ユーザーからのニーズが少ないというのが大きな理由です。

なぜ、ペン先は平らなの?
Answer

 ペン先はチズル芯と呼ばれており、65度前後の斜めになっています。 ラインを見やすく、引きやすいようにこの角度に設計されているのです。 サインペンのような丸い芯と比べ、チズル芯なら1回で1行分の文字幅や高さが塗れる利点があります。 また、紙面に当てる角度を変えることで筆跡幅が変えられ、先端を使って細い文字を書くこともできるのです。
ちなみに、チズル芯の幅は辞書や中高生以上の教科書の文字の大きさを基準にしています。

インキの貯蔵方式に“液状のインキが見えるタイプ”と“綿に染み込ませたタイプ”があるけど、どちらを選ぶべき?
Answer

 液状のインキが見えるタイプを「生インキ式」、 綿状の芯にインキを沁み込ませ、サインペンのように毛細管現象を利用してペン先にインキを送り出すタイプを「中綿式」と呼びます。
生インキ式は、インキの吐出量が最後までほぼ一定のため、 最後までカスレず美しい筆跡になり、インキの残量も確認しやすいメリットがあります。 中綿式は、インキが少なくなるにつれて徐々に薄くなってしまいます。 しかし、価格の面では、中綿式は使われている部品の点数が少なく、 設計や組み立てが比較的容易なので、安価で提供できるメリットがあります。

インキの補充
(生インキ式)

カートリッジ(中綿式)

ツイン式、ノック式、ショートタイプまで用途に合わせてラインアップ
DATA CHECKER

 液状インキタイプ。生インキ式で、従来の中綿式に比べ筆記量が約3倍! 書き始めから最後までみずみずしい筆記線を持続します。 筆記線幅:1.5〜4.2mm。全6色。

補充インキ

 「データチェッカー」のペン先を抜き取り、インキを補充します。 替えのペン先が付いているので、何回インキを補充しても新品のペン先を使用することができます。

Handy-line S

 片手ノックでペン先を出し入れできる、携帯性に優れたノック式蛍光マーカー。 軸径11.6mmのスリムでコンパクトなポケットサイズ。 筆記線幅:1〜3.6mm。全6色。

.e-line2

 太字・細字のツインタイプマーカー。 太・細芯のどちらで筆記しても握りやすいツインラバーグリップを採用。 中綿インキのリフィル「.e-line2カートリッジ」(105円/2本入り)も発売。

蛍光マーカーの
リフィル交換方法はこちら

ぺんてるの蛍光ペンは、ツイン式、ノック式など、用途に合わせて幅広く使われています。
試験の暗記用に、見やすい企画書の作成に、使いやすい1本を選んでみてください。

COLUMN : オフィスで役立つ蛍光ペンの裏技
消える蛍光ペンの謎

消える蛍光ペンの裏技をご存知ですか?
蛍光ペンで書き込んだ書類をコピーすると、 蛍光ペンの部分も薄いグレーになってコピーされてしまいます。
しかし、黄色い蛍光ペンだけは、コピーをしても写りこまないのです。

コピー機械は光源を対象物に当て、 その光の吸収で文字の形を読み取って複写しています。
光を一番吸収するのは黒、逆に反射率が高く光を一番吸収しないのが白。
夏に、白い日傘をさすと光を反射するので涼しいけれど、 黒い日傘は光を吸収して暑く感じるのと原理は同じです。
よって、黒い文字は光を吸収するためコピー機で鮮明に読み取ることができ、 逆に白い面は光を吸収せず反射するため複写されません。

蛍光ペンの黄色も白と同様にコピー機の光を吸収しにくく、 反射しやすいため写りにくくなるのです。
この原理を使えば、書類の原本に黄色い蛍光ペンで自分だけに必要な文字を書き込んでも、 コピーして配る時は書き込んだ文字も写らずきれいなままに。 (コピー機によって差があり、濃度調整が必要になります)
後でコピーして配らなければならないのに、 忘れないようにどうしても書き込んでおきたいといった緊急の時にも役立ちそうですよね。