の職種座談会

商品開発

S.W
(2016年入社)

研究開発本部 
開発部
第二開発グループ

国内営業

K.H
(2018年入社)

国内営業本部 
量販営業部
量販営業2課

商品企画

I.T
(2010年入社)

製品戦略本部 
製品戦略部
商品企画グループ

マーケティング

K.M
(2006年入社)

製品戦略本部 
製品戦略部
マーケティング
グループ

ぺんてるには企画開発から製造販売まで、色とりどりの様々な職種が存在しています。
今回は若手〜中堅社員の4人に、それぞれの仕事について語ってもらいました!

掲載内容、所属部署は取材当時ものです。

Q1. みなさんのお仕事内容を教えてください。

ペン・画材の企画業務を行っています。新製品としてどんなものがお客様に必要か、世の中に必要とされているか、を考えて企画を立てます。研究等の他部門からの製品アイデアや技術アイデアをリアルな形に落とし込んだり、マーケティング、営業やその先にいるお客様の考えを吸い上げたり。自分の思いと、いろんな人たちの意見を練り上げてまとめていく仕事です。思ってもみなかった意見が上がってくることも多々あって、その落とし所にいつも苦労しています(苦笑)。

商品開発の私の仕事は、大まかに製品仕様が決定した後、それを製品として機能させるための設計、試作、評価、製品化までの工程を担うこと。Tさんたち商品企画には全体の舵取りをしてもらっていて感謝しています。

そう言っていただけるとありがたいです。

マーケティング担当は、企画立案から店頭展開まで全てに関わる仕事。新製品のターゲット設定、コンセプト設定、機能、デザイン、ネーミング、販促(リリース、チラシ、WEB、プロモーション、店頭展開)、販売数量の決定、また、既存製品の再訴求なども行っています。

私は全国に店舗を持つスーパーマーケット、ドラックストア、ホームセンターなど量販店への営業を担当しています。代理店の方を通じて、新製品や企画を提案したり、バイヤーや他メーカーと一緒に売り場づくりを行ったりして、製品を販売するのが仕事。知恵を絞ってお客様に提案した製品が全国の店舗で一斉に販売された時、最高にうれしいです。

Q2. 仕事をする上での苦労やそれを乗り越えるモチベーション(やりがい)はなんですか?

開発の仕事ではいつも生みの苦しみを味わっています(苦笑)。その苦しみを乗り越える原動力は、「良いものを作りたい」という熱い思い。「開発者としてワクワクドキドキするものづくりをしないと、ユーザーがいいなと思うものは開発できないよ」という大先輩の言葉を大事にしていて、そこにやりがいも感じています。

私がうれしい瞬間は、企画をつめていくなかで、自分の考えや思いがみんなに伝わって理解してもらえて、一つのものとしてまとまった時ですね。

当社は、「やりたい」と熱意を示せば、「やっていいよ」と言ってくれる会社。それが仕事の醍醐味ですが、そのあとの責任が…。新製品を発売して売場の反応を確認するまでは毎回ドキドキしてます(笑)。

ずっとドキドキしっぱなしですよね。設計を終えて生産し始めたら、「始まったな」と。プレスリリースが出ていよいよ発売前日ともなると、「ついに出るのか」と…。恐怖心半分、期待感半分。

あの子(製品)は大丈夫だろうかと…。ほとんど自分の子どもを世に送り出す感じですよね(笑)。

新製品に手応えがあって、個人的にも好きなデザインで、すごく自信を持って提案したのに、お客様の反応が今ひとつだと大ショックです。もちろんその逆もあって、店頭で製品が「バズる」と嬉しくなります。

新製品のレビューなどをSNSでチェックして、ユーザーの評判が良いとホッとしますね。

Q3.他部署との関わりの中で印象的だったエピソードを教えてください。

忘れられないのは、女子学生向けのシャープペンの企画を担当した時のこと。自分だけの発想で企画するのは嫌で、キックオフの段階から様々な部署の人たちと話し合いました。ワンチームでそれぞれの力をフルに発揮できて、最後までやりきって楽しかったんです。当時にしては尖った企画だったのか、発売前の社内の評判は不安なところがありましたが、蓋を開けてみると、予想を超えて完売!チームのみんなで喜べた良い思い出です!

その製品、僕が開発として工場に配属された当初、まさに生産中でした。確かにベテランの開発の方が、「これ、本当に大丈夫?」って心配していました。売れて良かった(笑)。
僕が印象に残っているのは、担当していた製品の品質を確認するために、様々な筆記条件下でのテストが必要になった時のことです。多くの人に書いてもらう必要があるし、書く量も時間もとんでもないんです。規定の原稿用紙に規定の文字をひたすら書くというような…。それで社内で協力してくれる人を募ったら、部署を超えて100人近い社員が筆記試験に参加してくれて。おかげで無事、品質確認を終えることができました。

みんな文具が好きなんですよね。だから、新しい製品で書いてみたいという気持ちも強い。

デザイン室やマーケティング部とチームになって、何度も打ち合わせして仕様を練り上げるのですが、その案がチーム内で受け入れられないことがあって。しまいには「想像しているようなユーザーが本当にいるのか?」という議論になりました。それで調査を実行することに。その結果、グループインタビューでまさに私たちが想像していたようなユーザーさんが集まった時はわが意を得たりでした。 その日はチーム全員、ややハイテンションで帰った記憶があります(笑)。

会議で開発中の製品を見せてもらいながら、どのような製品が良いか一緒に話し合った経験や、営業社員として自社の工場見学をした経験が、営業活動に役立っています。新製品はこんな風に作られているんだとワクワクして、より一層、製品への愛着が湧くし、お客様に「ここは製品の魅力として伝えられるな」という新しい発見もあって。「本当に良い製品なんです!」とお客様に強く提案できるのがうれしいです。

「担当店舗でこんなコーナーを作りたい」という営業さんの要望から一緒に売り場を考えて、看板やポップ、什器等を作り上げるのも、僕らマーケティングの仕事。そうして作ったコーナーにユーザーが集まっているのを見るとうれしいですよね。

「あと10センチ、看板を短くしてください」とか、「左に置く方が手に取ってもらいやすい」とか、こちらの細かい要望を聞いてもらって感謝しています。

Q4.表現するよろこびを感じた瞬間、お客様や消費者の方が表現するよろこびを感じている実感を持った瞬間を教えてください。

小学校や幼稚園の先生、教育学部の学生さんを集めて、ぺんてるの画材を使った講義をした時ですね。先生たちも日常的に画材を使って絵を描いているわけではないので、最初は恐る恐る画材を手に取ってるんです。ところが徐々にほぐれてきて、最後、手や指で触って遊ぶ“ゆびえのぐ”を使ってもらうと、タガが外れたように、「ウワー!」と実に楽しそうに描いてくれて、色とりどりの絵具がそこらじゅうに広がってスゴイことになりました(笑)。

泥んこ遊びをしていた子ども時代に戻れるんですよね。

いろんなシーンで表現するよろこびを感じています。例えば、あるお母さんから、「それまで成績が思わしくなかった息子が、ぺんてるのシャープペンが“書きやすくて、ノートをきれいに書きたくなった”ことで奇跡的に成績が上がって、無事大学に合格できた」というお手紙をいただいたり、「ぺんてるのシャープペンを買ってもらいたくて、勉強を頑張った」という話を聞いたり。そういう話を聞くたびに、ちゃんと良いものを作らなければと強く思います。

僕も同じです。ユーザーの方が製品を使っていろんな表現を楽しんでくれているのが一番のよろこび。文房具屋さんにふらっと立ち寄った際、ユーザーの方が試し書きして、最終的にうちの製品を手に取ってレジに行くのを確認すると、「良さをわかってくれたんだ。ありがとうございます」という気持ちになります。

私も自分が担当する店舗で、学生さんとかがうちの製品を手に取って、「これ、すごく良いんだよ。お前も使ってみろよ」なんて話をしているのを見た瞬間、心の中でガッツポーズします(笑)。あと、ファミリー写生大会などのお手伝いをしに行くと、本当にたくさんの子どもたちが純粋に絵を描くことを楽しんでいる姿を見ることができて、この仕事をしていて良かったと心から思います。

Q5.仕事をする上で大切にしていることを教えてください。

約束を守ることです。やるべきことをしっかり守ることで信頼感が生まれて、仕事を頼まれやすかったり頼みやすかったりします。また、社内外問わず、雑談を大切にして、その後の提案や相談事がしやすい関係を作るように心がけています。

私は、多くの関係部署からいろんなアイデアや意見を吸い上げる仕事だからこそ、余計に自分の意見を持つことを大切にしています。そうでないと様々な意見に流されて何も決められないし、一つの製品としてまとめることもできませんから。

“ワクワクドキドキ”を忘れないことです。決定した仕様をそのまま形にするのではなく、少しでも設計者としての自分のこだわりを乗せたものを作りたいという思いがあります。

やりたいことをやらせてくれる部署なので、逆に自己中心的にならないよう、広く浅く、周りの意見や世の中の動きを見渡して、ちょっと引いた目線でものを考えるようにしています。そして、これからもマーケティングや商品企画の知見・スキルを極めていきたいと思っています。

極めるといえば、うちの会社にはその道の達人がたくさんいますね。ちなみに、うちの工場には、シャープペンのことなら何でも知っている「シャープペン博士」がいます。

シャープペン売場の店頭POPにも登場してもらいました!

以前、ぺんてるのシャープペンが好きな人を集めてファンミーティングを開いたことがあるのですが、「今日はシャープペン博士も来ています!」と話すと、みなさん、「あ!」となります。ファンの間でも有名人です。

「画材の伝道師」もいますよ。画材の良さを日本中に伝えていて、なぜか画伯と呼ばれてます。

あと、筆博士もいます。そのうちWさんも「○○のレジェンド」になるのでは?

とんでもない!?まだまだひよっこなので、恐れ多いです(汗)。その分、今後も精進していきます!みなさん、これからも、それぞれの持ち場で実力を磨き、協力し合って良いものを作って、ユーザーに届けていきましょう!