
社員インタビュー

研究開発本部
技術研究所 第一技術グループ
Y.T(2017年入社)
理工学研究科応用化学専攻 修了
研究を活かし、多くの人に
製品を届けられる仕事
学生時代はハイドロゲルと呼ばれるコンタクトレンズなどに利用されている物質の分子構造を解析していました。就職活動にあたって、研究分野を活かしつつ、自分の手掛けたものが世の中にたくさん出ていく仕事がしたいと思い、自分にとって身近な筆記具業界の研究職を中心に見ていました。ぺんてるはサインペンやくれよんのように子供の頃から馴染みのある商品が多くあったことから興味を持ちました。興味を持って調べていくうちに、ぺんてるは競合他社に比べて海外でのシェア率が高いことを知り、国内だけでなく海外のたくさんの人々に自分の手掛けたものを届けられる点に魅力を感じ、入社を決めました。
難題をクリアし、
新しい機能を持つ製品を生む
“デュアルメタリックブラッシュ”のインキ設計を行い、「ラメ顔料×筆ペン」での製品化を目指す。それが配属後、初めての研究テーマでした。一番の課題は、重たいラメ顔料をインキの中でどのように分散させるか。筆ペンに使用されるインキは粘度がとても低く、重たい顔料はすぐに沈んでしまいます。そのため数多くある材料から、インキに顔料分散の機能を持たせるための材料を選びぬくことにかなりの時間と労力を費やしました。その結果、狙い通りの機能を発揮する材料にたどり着き、製品化に成功!時には製品化に至らず研究が終わってしまうこともある中で、自分の携わった製品が店頭に並ぶ姿を見ることができたのは幸せなことでした。

ぺんてるならではの
表現するよろこびを実感
ぺんてるは年に一度、お客様との商談を目的とする展示会を開催しています。この場には技術者も参加し、製品の紹介をしたり、体験ブースなどの運営をします。私が担当した年は、サインペン発売55周年記念企画を実施しました。基礎研究所では、限定で“桜” “紅葉”といった季節の色をイメージした55色のインキを作製し、“サインペンバー”と題して、お客様に製品をお渡しする企画を実施。当日は、たくさんの方々に参加いただき、製品を手にしてよろこんでいただく姿を目にすることができ、ぺんてるならではの表現するよろこびを感じることができました。これからも、そんなよろこびを多くの方々に届けられるよう、技術者としてたくさんの新製品を生み出していきたいと思っています。

研究開発本部 開発部 第一開発グループ
M.M(2016年入社)
理工学部
物質・生命理工学教育プログラム 修了
自分の人生で
一番身近だった文房具を仕事に
学生時代は、生体内のコレステロールと同じ挙動を示す蛍光性コレステロールを用いて、細胞内を光でイメージングする研究を行っていました。医療に近い研究テーマだったこともあり、化粧品やトイレタリー・食品・材料メーカーなど、人の生活に関わる色々な業界を見ていましたが、自己分析をする中で、小学生になる前から大学生までを振り返った時に、自分にとって一番身近なものは文房具でした。
学生や大人が使う文具だけでなく、世界児童画展への協賛などで世界中の子どもたちの表現を大切にするぺんてるの理念に惹かれて入社を決めました。
初めてのテーマで、
開発者として大きく成長
私の初めての開発テーマは、海外向けアクリルカラー。配属から約3年をかけて開発を終えることができました。どんな品質の絵の具なら良いのかというところから調査を始め、設計を実施。さらに、台湾の工場での生産だったため、現場生産立ち上げの際には何度も出張しました。ラボでは問題なくできたのに、現場ではうまくいかないことも多く、試行錯誤の日々。工場の方々と現地設備に合わせた生産条件を模索したり、営業の方々には製品説明を実施したりと、多くの経験をさせてもらい、開発者として大きく成長できたと思います。無事、製品を出荷し、その後、合計48色が店頭に並んだのを見た時の達成感は忘れられません。

自分の想いがこもった製品で
みなさんを笑顔に
仕事をする上で大切にしているのは、“決断すること”。画材の配合設計に正解はないし、いいものを突き詰めようとすれば終わりはありませんが、仕事には期限があるので、そこに向かって進めていかなければいけません。その時に大切なのが“決断すること”であり、自分の想いなのだと思います。そんな自分の想いがこもった製品の説明を社内外に向けて行う機会があります。説明だけでなく実技も行うのですが、みなさん、絵の具やクレヨンを手に取ると、パァ〜と笑顔になり、黙々と描き始めます。自分もそうなります(笑)。そして最後は、みんなで見せ合って楽しんでくれます。まさに自分を表現して、他の人の表現にも触れる時間だなと思います。

茨城工場 生産技術室
Y.T(2019年入社)
工学部 機械工学科 卒業
決め手は、文房具好きな
気持ちと社員の人柄
実は昔からぺんてるのファンでした。筆記具を数多く収集するほど文房具が大好きで、特にぺんてるの製品が好きでした。もともと設計開発の仕事をしたいと考えていたため、学生時代は3D-CADを中心とした設計ツールをはじめ、材料や加工技術を幅広く学びました。
つくったものが直接人の手に届けられるといった面で、筆記具業界に魅力を感じ、この業界に絞って就職活動を開始。
就職活動の中で出会ったぺんてるの先輩社員の方々との会話が本当に楽しく、惹かれていきました。一緒に働きたいと思える社員がたくさんいた、ぺんてるに決めました。
ぺんてるの代表製品の
品質向上に向けて
配属早々、「サインペンの筆記性能の向上」というテーマをいただいた時は、正直、不安を覚えました。サインペンといえば、1963年に発売以来、世界中で使われている、ぺんてるの代表製品。まだ1年目の自分に、そのような製品の品質向上などできるだろうかと。しかし、先輩方に手厚くご指導いただきながら、このテーマと格闘。その中で、サインペンと他社製品の比較を実施した時は、サインペンの圧倒的な性能に驚かされました。水性ペンでありながら、これほど柔らかい書き味を実現できているのは、そこにぺんてるの素晴らしい技術があるからなのだと実感しました。

自社製品へのお褒めの言葉を励みに
学生であれば学校名を聞かれるように、社会人であれば会社名を聞かれる場面があります。そんな時、私が「ぺんてるです」と答えると、「サインペンの書き味が好きだ」「芯が折れないシャープペンを愛用している」などとお褒めの言葉をいただけることも。自分の担当であろうがなかろうが、自社製品を褒めていただけると、本当にうれしくなります。また、それは、「生産技術の一員として、製品の品質を落とさないように業務に励もう!」と改めて身を引き締める場面でもあります。そして今、マーキングペンのペン先に関する業務に取り組んでいます。将来的には開発に携わり、一からマーキングペンを作り上げ、多くのユーザーに長く愛される製品として世に送り出すことができる技術者になれれば、最高にうれしいだろうなとも思ったりしています。

グローバルSCM部 生産管理課
T.I(2019年入社)
社会システム科学部 経営情報科学科 卒業
若手が成長しやすい環境が
あると感じました
私の就職活動は、自分にどんな仕事が合うかをインターンシップや企業訪問を重ね、実感しながら進めていきたいと思っていたので、あまり幅を狭めずに様々な分野を検討していました。絵を描くことや字を書くことが昔から好きで、自分の好きなものに携われる仕事ができたらいいなと思い、筆記具メーカーを志望。その中でも会社説明会や選考を通して、若手が成長しやすい環境や働く方々の実際の声を聞いて、ぺんてるへの入社を決めました。
多くの人たちと協力し、
プロジェクトを完遂
初めて担当した企画品のプロジェクトで生産〜出荷まで完遂できた時のことは当時の気持ちも含め鮮明に覚えています。限られた生産体制の中で、確実に売れる製品ということで、納期遵守で出荷したい製品でした。そこで、数量も多く生産能力をオーバーしているところの生産効率を見直し、計画を何度も組み直して、万全の生産体制を構築。結果的に無事出荷できた時はよろこびと安堵で胸がいっぱいになりました。生産管理は一人でできる仕事ではありません。こうしてプロジェクトを完遂できたのは、多くの人たちと協力し、よくコミュニケーションを取り、一致団結できたからです。チームワークの大切さを体感する貴重な経験にもなったと感じています。

お客様に表現するよろこびを
提供する製品を
私は絵を描くことが好きですが、どんな絵にも不正解はなく、完成した作品が描いた人にとっての正解になるのだと思います。そして、描いている時間そのものが表現するよろこびにつながっているとも思います。私たちが生産しているのは、そうした表現するよろこびを提供する製品。直に消費者の方のよろこびを実感する機会は多くはないですが、それでも営業社員から製品が好評だったなどと聞くと、しっかりお客様の元まで届いているのだなと実感できますし、その先に表現するよろこびを感じるお客様がいらっしゃることを想像するとあたたかい気持ちになります。

国内営業本部 量販営業部 量販営業3課
Y.E(2018年入社)
経済学部 経済経営学科 卒業
社員の雰囲気が一番の理由です
学生時代は主に、お客様がどのような視点で商品を購買していて、手に取ってもらえるようにするにはどのようにしたらいいかということを学んでいました。
学生時代に学んでいたことを活かせればと思い、就職活動時は有形商材を扱えるメーカーを志望しており、商材や職種は特に絞っていませんでした。
その中でぺんてるを志望した理由は、老若男女問わず使用する「文房具」を扱うメーカーであるということ。でもやっぱり面接の中で社員の方々の温かい雰囲気に感銘を受け、この会社の一員になりたいと思ったのが一番の理由です。
自分の企画を
売り場で実現するよろこび
全国に店舗を持つ量販店様を担当し、本部に向けた商談を行う中でやりがいを感じるのは、お客様のご要望に合わせて、“前例のない提案”をいかにかたちにし、ご満足いただけるかを考えている時です。そうして知恵を絞って立案した企画が、実際の売り場で展開されているところを見ると、大きなよろこびを感じます。頭で考えていたものが売り場で表現されている! その達成感は忘れられません。と同時に、いつも次回の施策も考え始めています。私が企画した売り場の前で、お客様が楽しそうにお話をされている姿を見ると、やる気が一層湧くのです。もっと消費者の方の声を聞きたくて、たまにSNSで評判を検索してしまう時もあります(笑)。

失敗を糧に成長し、成果を勝ち取る
今も心に残っているのは、入社2年目の昨年、初めて、ストア様オリジナル商品を作ることになった時のこと。事前に商談し準備期間は十分にあったにもかかわらず、納品時に様々な事情が重なり、納期が遅れてしまうことがありました。お客様や工場の方、上司にも迷惑をかけてしまい、この時ほど自分のふがいなさを痛感したことはありません。とはいえ落ち込んでいる間はなく、スケジュールを組み直し、なんとか最終の納期で納品。納品後2週間でほぼ完売というご連絡をいただいた時はホッとしたと同時に、次は自分の力で成し遂げて見せると誓いました。その誓い通り、3年目の今年、ストア様のご要望に応じて、オリジナル商品や企画を作成し、300店舗以上の店舗への導入に成功しました。

海外営業本部 アジアブロック部
M.K(2018年入社)
経済学部 経済学科 卒業
世界中の人々を
喜ばせるメーカーを志望
ぺんてるを志望した理由は、海外で働けるフィールドがあったからです。大学時代に海外留学をしていた時に、至る所に日本のメーカーの製品がありました。学校に行くと、様々な国から来ている留学生がぺんてるの製品を使っていて、世界でも人気のある会社なんだと感じました。そのような経験もあり、就職活動では主にメーカーを受けていたのですが、自社で作られた商品で世界中の人々を喜ばせたいという軸で、ぺんてるを志望しました。
初めての英語での
プレゼンがもたらしたもの
入社2年目にニュージーランドへ出張に行き、現地の代理店へ商品の紹介や販促提案のプレゼンを行った時のことが心に残っています。知識も浅く、しかも、英語でお客様にプレゼンするというのも初めての経験。不安と期待が交錯する中、上司や先輩方に多くの点でサポートをいただき、様々な知識を身につけながら、準備を進めていきました。当日は、緊張しながらも無事に発表を終え、代理店の方からも好評をいただきました。とはいえ、自分としては未熟さを感じる場面もあり、反省点も多々…。この時の経験は、今でも新しいことを学んでいこうという大きなモチベーションになっています。

「ゆびえのぐ」から生まれる
独創性あふれる作品
表現するよろこびを実感したのは、入社後の研修で、ぺんてる製品の「ゆびえのぐ」を使用し、班のメンバーと協力して一つの絵を描いた時。メンバーそれぞれがゆびえのぐに触れ、そこで感じたことを全員で共有し、一つの表現へ落とし込みました。年齢、性別を超えて協同して作品を仕上げていく中で、自分一人では思いつかないようなアイデアが生まれ、独創性にあふれた作品に。「こんな風に描いてみよう」と当初は予想もしていなかった作品のイメージが一つの絵になり、表現するよろこびを噛みしめました。同時に、ぺんてるが目指しているのは、このような表現するよろこびを人々に届けることなのだなと体感。ゆくゆくは海外の販社で働き、世界中の人々にぺんてる製品を届けたいという気持ちが一層強まりました。

製品戦略本部 製品戦略部
マーケティンググループ
M.H(2015年入社)
文学部 社会学専攻 卒業
手書きならではの良さを伝えていきたい
社会学を学んでいたとき面白かったのは、人と人との関係によって生まれる現象について調べて明らかにしていくことでした。博物館や美術館も好きだったので、学芸員の資格も取得。自分の興味が向くまま、様々なことを学びました。就職活動もいろいろな会社を知れる貴重なチャンスだと思ったので、志望業界を絞らず、消費財メーカーから旅行業界、BtoBの会社まで、興味がある会社の説明会に片っ端から行きました。その中には、もともと字を書くことが好きだったことから、ぺんてるも。面接のとき、一番自分の考えを伝えられて、雰囲気が合っているのかなと思えたし、手書きならではの良さを伝えていく仕事がしたいと思い、入社を決めました。
形になるまでの苦労が報われる瞬間の喜び
マーケティングは、商品のスペック、コンセプト、デザインから、販売規模、商談ツール、店頭展開、ホームページやSNSでの見せ方、プロモーションまで、全体を俯瞰して見られる立ち位置。そんな中で一番やりがいを感じるのは、製品のサンプルが上がってきた時です。一つの製品で、企画〜発売まで、短くても半年以上、長いと2年以上かかるので、形になるまでの苦労が報われると同時に、「ここから頑張って売っていかないと」と身が引き締まります。発売してみないと反応がわからないため、「100%売れる」と言い切れないところに緊張感があり、逆にそれがこの仕事の魅力でもあります。

自分が関わった製品で表現する喜びを感じて
今まさに緊張感を持って取り組んでいるのは、2021年12月発売の新製品「Calme」(カルム)です。初めて形状を決めるところから関わり、ものづくりの細かさや大変さを実感しています。最も難しさを感じるのはやはり、売れるかどうか、発売するまで反応が見えづらいこと。そのため、いろいろなお店やSNSなどを見て情報収集したり、ターゲットに近い人に話を聞いたりして、常に考えを巡らせています。そうした苦労を重ねて発売後、自分が関わった製品で描いているとき、表現する喜びを感じます。「こんなにできることが増えるんだ」「書く(描く)ことが楽しくなるんだ」と実感できるんです。今回の新製品でも、発売後、そんな喜びを思いっきり感じたいです。

製品戦略本部 製品戦略部
商品企画グループ
S.Y(2010年入社)
工学部 システムデザイン学科 卒業
海外で働くチャンスのある会社を志望
大学ではプロダクトデザインを専攻し、商品の企画からデザインまで横断的に学びました。就職活動に当たって念頭に置いたのは、海外に拠点を持ち、海外で働くチャンスのある会社であることでした。また、理系と文系の中間的な学部だったので、就職先も文理問わず、何よりもやりがいを求めました。ぺんてるに惹かれたのは、海外工場が世界各国にあり、理系職でも海外勤務の機会があること。そして決め手になったのは、研究職から海外工場勤務をされた先輩社員がいるなど、海外経験がなくても、やる気があればトライさせてもらえるのかなと思えたことでした。
アメリカ赴任時の新製品開発で大きく成長
これまで担当した製品にはすべて思い入れがありますが、特にアメリカ赴任時に担当した超低粘度油性ボールペン「GlideWrite」が印象に残っています。シャープペンの開発出身ということもあり、インキの品質確認や生産については一から勉強し、多くの人に助けられて形にすることができたのです。また、海外での新製品開発だったため、ティファナ工場の現地スタッフとのやりとりや、アメリカ側のマーケティング、営業への説明など、一筋縄ではいかない業務も多々あり、自分を大きく成長させてくれたプロジェクトでもありました。特に日本からサポートしてくださった方々が、とても親身になってくれたことがうれしく、改めてぺんてるで働く楽しさを実感しました。

自分自身が楽しくなければ始まらない
仕事をする上で最も大切にしているのは、楽しむことです。担当している自分自身が楽しくなければ、関わる人たちも楽しくならないと思うのです。また、ぺんてるのビジョンである、「感じるままに想いをかたちにできる道具づくり」も常に念頭に置いています。思えば、私も学生時代、デザインスケッチでシャープペンやマーカーを使って、自分の頭の中のイメージを具現化し、人に伝えられたときは大きな喜びを感じたものです。そんな喜びを多くのお客様にもたらす道具をつくることが、私たちの使命だし、それは楽しむことからしか生まれないと思います。目標は、世界市場を見据えた商品企画。「感じるままに想いをかたちにできる道具」であれば、国や文化を超えて愛される商品になると信じています。

新規事業本部 化成品部 設計開発課
R.M(2019年入社)
先進工学部 環境化学科 卒業
これからのぺんてるに対する熱い思いに感銘を受けて
学生時代は化学工学と環境修復工学を通して、環境に対するさまざまなアプローチ方法を学び、海藻生育に必要な水中の鉄や栄養量の分析方法を研究していました。そのため、就職活動では、環境保全・修復に取り組む業界が志望先の一つに。また、もう一つの志望先は、小さい頃からこだわりを持って使っていた文具業界でした。ぺんてるに興味を持った理由は、面接で感じた会社の雰囲気の良さ。また、先輩社員の方々が語る、これからのぺんてるに対する熱い思いに感銘を受けたことでした。そして最終的に、若手でも活躍できる環境が整っていると感じたことが決め手となり、入社を決めました。
ひとつの製品に向き合い続けることの大切さ
これまでのキャリアで印象に残っている案件の一つに、「高粘度の内容液を吐出するためのブラシ付きノズルの設計」があります。お客様からのご要望により、思慮すべきポイントが多くあり、それらを解決するために細かい設計変更や吐出試験を繰り返し行う必要があったからです。納得のいく形状と吐出量に到達したときはとてもうれしかったです。特にブラシは毛量や長さを調整し、何度も内容液との相性を検証した結果、お客様から「現行品よりも、最初に提案していただいたものよりも使いやすい」と高評価をいただきました。ひたむきに一つの製品に向い合い続けることで、より良い成果が出る。そのことを、身を以て知った経験となりました。

営業業務と技術業務どちらも秀でた人材になりたい
入社後、初めて納品業務を行ったときのことは忘れられません。初の大きな仕事で、不安、焦りは募るばかり。何から手をつけて良いかわからず、同じ質問を何度もして、不甲斐ない自分に苛立ちを覚えていました。しかし、化成品部内だけでなく、多くの方々に支えられ、無事完納することができました。私の役割は、お客様、社内、協力会社のトライアングルの中心に自らが立ち、さまざまな方々の思いと、一つ一つの業務をつないで、受注〜設計・開発、納品までのプロジェクトを遂行すること。だからこそ、多くの方々の支えがなくては、成り立たない仕事なのだなと痛感しました。この経験を胸に刻みつつ、お客様を折衝して受注を頂く営業業務と、設計・開発を行う技術業務のどちらも秀でた人材になれるよう成長していきたいと考えています。

新規事業本部 機設部 機構課
Y.S(2016年入社)
システム理工学部 機械制御学科 卒業
自分の手で、ぺんてる製品を生み出したい
大学では、企業との共同研究で、自動車などに使用されている焼結材料の振動特性とシミュレーション解析を行っていました。そこで就職活動では、大学で学んできたことを活かしたものづくりを軸に、一つの業種に絞らず、幅広い分野の会社の説明会に行きながら、自分に合った職種を見つけていきました。その中で出会ったのがぺんてる。幼い頃から使っていたクレヨンや絵の具、ボールペン、シャープペンなどを自分の手で生み出し、お客様に喜んでいただけるなんてやりがいがある仕事だなと思いました。また、説明会での先輩社員との会話で、会社の雰囲気の良さを感じたことが入社の決め手になりました。
縁の下の力持ちのような存在
機設部の使命は、多くのお客様に品質の良いぺんてる製品をお届けするために、品質を担保し量産できる機械を工場に納めること。会社の中では縁の下の力持ちのような存在であると感じています。3DCADを使用してパソコン上で機械を設計していますが、その機械が完成し、自分の目の前で稼働しているのを確認できた瞬間、いつもやりがいと達成感が得られます。もちろん、それは決して一人の力では成し遂げられません。機設部全体で一つの機械を完成していると思っています。また、お客様の要望や納期を守るために、営業〜設計〜組立で常にコミュニケーションをとり、横のつながりを意識しています。

ひとつとして同じ機械を設計することはない
仕事で感じる難しさは、一つとして同じ機械を設計することがないことです。中でも、特に印象に残っているのは、入社3年目に担当した設計です。その課題は、製造部の要望で、役割が異なる2台の機械を連結させ、人手で移し替えていたワークを自動供給できるよう設計することでした。新規設計で不安があったものの、機械完成後、製造部から稼働効率向上を示すデータを見せていただき、成果を出せたことで、胸をなでおろしました。これはほんの一例です。たとえ社内のリピート機械であっても、改善要望はあるため、常に機械の作業効率が良くなるよう設計しています。また、未経験の医療関係の機械もあるため、これからもっと経験を積んで、設計の知識を増やしていきたいと思っています。

新規事業本部 電子機器部 技術課
N.K(2018年入社)
理工学部 電気電子工学科 卒業
自分の学びを活かせるフィールドに魅力を感じて
学生時代は主に、電子回路動作や半導体プロセスについて学び、研究を行いました。その経験を活かし、自分の開発したモノを世に送り出してみたいと漠然と考えるようになり、就職活動では、扱う分野は絞らず、さまざまなメーカーを志望していました。その中の1社がぺんてるでした。ぺんてるは、多くの人にとって身近な筆記具を扱っていて、小さい頃から好きな会社。しかも、自分の学びを活かせるフィールドがあると知り、興味を持ちました。また、就職活動を通して出会った社員の方々の話やすさや温かい雰囲気にも惹かれて、就職先としてぺんてるを選びました。
ものづくりの大変さや楽しさが詰まった最高の環境
私の仕事は、お客様のご要望に応えて、静電スイッチをはじめとする電子製品の設計から商品化までの中で、回路設計や試作品の評価を担うこと。しかし、これは決して一人でできることではなく、課員全員での協力体制を構築し、意見やアイデアを出し合いながら、進めていくことで実現します。そこにはものづくりの大変さや楽しさがすべて詰まっていて、それが仕事のやりがいになっています。そうして自分が関わった製品が生産され、納期通りお客様への納品を終えた時や、街中で使用されているのを見かけた瞬間の喜びや高揚感は、何ものにも代えがたいですね。その瞬間があるからこそ、日々の何気ない業務や製品開発を行う上での困難を乗り越えられるのです。

いつか回路技術を組み込んだ電子文具を開発したい
昨年から他社との協業プロジェクトに参加し、初めて製品の回路設計を担当。そんな中で直面した壁は、試作品作製時に、設計時には思いもよらない不具合が生じてしまったことでした。さまざまな方に意見をいただき、トライ&エラーを繰り返しながら、最善策を探していく作業はとても大変でしたが、その分、自分が一から設計したモノが思い通りに動作した瞬間は大きな喜びを感じました。製品化されるのはのはまだ先ですが、多くの方に使用してもらうのが今から楽しみです。私の目標は、いつか電子機器部として回路技術を組み込んだ新しい電子文具を開発すること。自分自身で企画設計したぺんてるブランドの商品をお客様に届けられたら、これ以上の喜びはありません。

総務人事部 総務課
K.I(2020年入社)
法学部 法律学科 卒業
幅広い製品を展開しているぺんてるに魅力を感じて
学生時代に学んだ知的財産権(特許、著作権等)を活かせる仕事がしたいと思い、製造メーカーへの就職を希望し、なかでも興味のあった食品・文具メーカーを中心に就職活動をしていました。ぺんてるを選んだのは、ボールペンやシャープペン等の筆記具だけでなく、絵の具やクレヨン等の画材も製造しており、また最近では文具づくりの技術を活かして化粧品等の分野にも参入するなど幅広い製品を扱っている点に魅力を感じたからです。
全ての社員が働きやすい環境を整えサポートしていく
株主総会や会社行事の運営、社員の福利厚生に関する業務、社内保有の固定資産・有価証券の管理や、自部署予算の作成・管理等、多岐にわたる業務を担当しています。私の所属部署は直接製品に関わることはありません。しかし、ぺんてるはメーカーであり、製品を企画・開発する方、製品を製造する方、製品を売る方がいてこそ成り立っている会社です。そのような方々が働きやすい環境を整え、サポートしていくことが、自らの役割だと考えています。そんななかやりがいを感じるのは、会社の根幹に関わる重要な仕事を任せていただけること。例えば株主総会の招集通知の作成を一から任せていただいたのもその一例です。招集通知には前年度に会社が行った事業の報告や決算状況など重要な情報を掲載されるため、大きな責任を感じましたが、その分、期待に応えられるよう頑張ろうという気持ちになりました。

中高生の会社訪問で実感するぺんてるへの高い評価
総務課では中高生の会社訪問の対応も行なっています。コロナ禍でしばらく引き受けができなかった時期もありましたが、最近引き受けを再開。実際に学生さんにぺんてるにお越しいただき、ぺんてるの説明や職場見学、また製品の開発ストーリーをお伝えしています。ぺんてる製品のユーザーに直接会えることは、私たちにとっても貴重な機会で毎回楽しみにしているのですが、学生さんからも「ぺんてる製品のファンで、会社訪問を楽しみにしていた」という声をいただけたりすると、ぺんてる製品が多くの人に親しまれ愛されていることを実感します。

サステナビリティ推進部 ブランド企画課
A.J(2021年入社)
文教育学部 人間社会科学科 卒業
自分の好きなもので人の心を動かす仕事がしたい
社会心理学を専攻し、メディア広告が商品イメージに与える影響や、SNSを介したコミュニケーションと消費者行動の関連について学びました。その知識を活かして、SNSやメディアを「商品とファンとの出会いの場」として活用し、発展させるような仕事がしたい。それが私の就職活動の軸でした。ぺんてるへの入社を決めた理由の一つは、もともと文具に興味があり、自分が好きなものや身近なもので人の心を動かす仕事ができたらいいなと思っていたこと。もう一つの理由は、「表現するよろこびをはぐくむ」というビジョンや、それを体現するラクガキカフェ・校舎の思い出プロジェクトなどに共感を覚えたことです。
「ぺんてる」として選ばれる会社になることを目指して
主に社内広報(社内報の作成、社内イベントの運営)・社外広報(メディア対応、プレスリリースの作成、プレス発表会やファンイベントの実施)・コーポレートブランドに関する業務(自社コーポレートサイトや公式SNSの運営)の3つの業務を担当しています。3つの業務に共通する目的は、「ぺんてる」として選ばれる会社になること。一人でも多くの方にぺんてるのこと、ぺんてる製品のことを知っていただき、そして好きになっていただくことが私の使命です。例えばコーポレートサイトや公式SNSでは、ファンとの接点の一つとして、活用方法を工夫しながら、日々ぺんてるファンのみなさまとのつながりを意識して運用しています。また、社員自身もぺんてるファンの一員でいられるよう、社内の円滑なコミュニケーションや社員同士のつながりを生み出す活動も大切にしています。

ぺんてるとファンがつながる場をもっとつくっていきたい
工場にぺんてる製品をご愛用いただいているファンの方をお招きして、ファンミーティングを開催したときのことが印象に残っています。普段、SNS上でぺんてる製品について発信していただいているのは常々拝見していましたが、実際にお会いしてその熱量を感じることができたのはとても貴重な経験でした。多くの方がぺんてるのこと、ぺんてる製品のことを愛していただいていることを実感できたのがとてもうれしく、今後の仕事の活力にもなりました。これからも、ぺんてるとファンがつながる場をもっとつくって広げていき、そのつながりから新しいものづくりへのきっかけを生み出していければと思います。

経理部 経理課
K.K(2020年入社)
外国語学部 ポルトガル語学科 卒業
壊れなさとデザイン性が両立されたぺんてる製品に憧れて
大学時代、ポルトガル語を学び、3年生からはブラジル文学翻訳ゼミに所属。ゼミではいかにポルトガル語独自のニュアンスを残しつつ日本語に翻訳するかを議論しながら、翻訳作業を進めました。就職活動では、自分の好きなものに関係した仕事に就き、その良さを広めたいという思いで、文房具、コーヒー業界を主に志望していました。ぺんてるに興味を持ったのは、文房具メーカーのなかでも特に壊れなさとデザイン性の良さが両立されたぺんてるの製品が好きだったから。そして入社の決め手になったのは、選考で関わった方々とのざっくばらんな雰囲気での交流や、のんびりとした社風に惹かれたことでした。
使命は、ぺんてるの会社としての信用を担保すること
入社以来、経理畑を歩み、現在は、在庫の評価金額が適正であるかを確認する棚卸資産評価業務や、製造原価に関わる原価差額調整業務、投資有価証券等の管理業務を、チェック者として担当しています。また、インボイス制度や電子帳簿保存法といった法対応に向けての取り組みや、経費精算システムの法対応にも携わっています。そうしたなかで重要なのは、当たり前のことですが、会社として正しい会計報告を行うために日々の処理を正確に行なっていくことです。正しい会計報告が行えないと税務調査で指摘を受けることになりかねず、ひいては会社としての信用を失うこととなってしまいます。そのため、時には各部署に正しい処理になるまで何度か修正をお願いすることも。また、棚卸資産評価業務や原価差額調整業務では多額の伝票を計上することもあり、財務諸表に与える影響額の大きさに責任を感じます。その一方、自分もぺんてるの経営の一翼を担っていることにやりがいを感じています。

ぺんてるの筆タッチサインペンを使って、メリハリあるマインドマップ作成
数カ月にわたって対応していた課題に今後どうアプローチすべきかを考える際、マインドマップを活用したことがありました。その際、使用したぺんてるの筆タッチサインペンのおかげで、ボールペンでは出せない大胆な筆致や、強調したいポイントは太く、そうでないポイントは細くすることで、メリハリのあるマインドマップを作成することができ、今後のアプローチ方法を明確にすることができました。何事もデジタル化の昨今ですが、久しぶりに表現する楽しさを味わえました。

デジタルシフト部
R.K(2021年入社)
理工学部 情報科学科 卒業
自分が好きなぺんてるの文房具に携わりたい
大学時代はプログラミングやシステムソフトウェア・ネットワークについて学びましたが、就職活動の際に意識していたのはその学びを活かせる仕事というよりも、自分の好きな文房具に携わりたいということでした。ぺんてるは私が文房具好きになるきっかけとなった、いちばん大好きなメーカーだったため、他のメーカーは受けずぺんてる一択。加えて、面接の際、自分の話したいことを引き出してくださったため、とても心地よく会話ができたこともあり、ますますぺんてるで働きたいと思うように。採用の連絡を受けたときはとてもうれしく、すぐに入社を決めました。
ITの力で、ぺんてるの事業の土台づくりをしていく
私の仕事は、社内のITに関する問い合わせ対応やDX化推進です。具体的には、PCのトラブル対応、WEB会議システムの保守・運用、商品マスタメンテナンス等を行なっています。その中でも印象に残っているのは、エクセルで作成していた表やグラフを、BIツールを用いて作成し直し、軽量化や操作性の向上を実現したこと。BIツールを導入してすぐのプロジェクトだったため、知識が少なく、実装には苦労しましたが、完成した際には達成感を味わうことができました。現在も継続的に、BIツールを用いて、社員がストレスなく、分析やデータ配布ができる環境を整えており、今後もこのように新しいことに挑戦し、業務の改善に取り組んでいきたいと思っています。私のミッションは、社員の皆さんがより効率的に文房具の事業を推進できるよう、ITの力で土台を広く強くしていくこと。これからも、誰もがストレスなく使えるITツールを、社員のみなさんに提供していくことで、ぺんてるの事業推進の土台づくりをしていきたいです。

お客様を笑顔にするぺんてる製品を生み出す環境づくりを
普段は直接お客様や消費者と関わる機会はありませんが、製品展示会のお手伝いをした際、実際にぺんてる製品を使っているお客様の姿や声に初めて触れることができました。その時、「書きやすい!」「ほしい!」と話す笑顔を見ることができ、自分の仕事が回り回ってここにつながっていることを実感し、とてもうれしくなりました。今後もITでより快適な働く環境づくりに努め、ゆくゆくは自分が導入したシステムが全社的に使われ、定着していく様子を見たいなと思っています。