インキが漏れる要因

ペン先から漏れる場合

1. ペン先への衝撃
ペン先は、非常に精密に加工されていて外部からの衝撃に弱いため、ペン先からの落下・衝撃、ペン先で物を突く、穴を開ける、といった筆記以外の使い方、または荒れた紙面（表面がザラザラなど）や紙面以外の硬いものに筆記すると「先端寸法のズレ」、「キズ」、「変形」などが発生し、筆記がカスレたり、インキ漏れの原因となります。

2. ペン先接触
ペン先を露出したまま、服のポケット、バックの中、ペン立てなどに入れると、ペン先が服などに触れインキが染み出す恐れがあります。

3. 製品への衝撃・遠心力（中綿式・生インキタイプ製品）
ペン本体に何らかの衝撃（落下など）や強い遠心力（振り回しなど）が加わることで、「中綿式（サインペン、筆タッチサインペン等）」や「生インキタイプ（トラディオプラマン、ノックル等）」の製品は、ペン先や空気穴からインキが漏れ出る場合があります。

4. 内圧の変化
・ 使用中製品の飛行機内への持ち込み液体（生インキタイプ）を使用している製品は、飛行機でキャップを外すと、本体内の気圧と機内気圧の変化により、液体がペン先からインキが漏れ出る場合があります。
・ 車内やストーブの近くで放置されるなどして、ペンの温度が急に上がると、インキタンク内の空気が膨張して、キャップを外した際にインキが漏れ出る場合があります。

ペンの後ろから漏れる場合

1. ペン先からの空気の侵入よるインキ逆流現象
・ ペン先を水平より上向きに筆記した場合、インキは重力によりペン先と反対方向に偏り、インキをボールに供給できなくなります。そこへペン先から空気が侵入し、インキタンク（パイプ）に気泡が入って筆記不良になったり、状態によっては後ろからインキが漏れだす（インキ逆流）ことがあります。
・ インキの供給が追い付かないような高速筆記でも、ペン先に空気を巻き込んでインキ逆流の原因になることがあります。
・ ペン先を露出したままペンケース等に保管された場合や、キャップが完全にしまっていない状態で保管された場合、ペン先が横向き・上向きになりますと、ペン先から空気が侵入しインキ逆流の原因になることがあります。

2. 製品への衝撃・遠心力（ボールペンなど）
「ボールペン」などは、ペン本体に何らかの衝撃（落下など）や強い遠心力（振り回しなど）が加わることで、後端側にインキが移動し、インキが漏れ出る場合があります。