関東

2019年6月-7月

神奈川県横浜市立汐見台小学校

昭和の高度成長期に開かれた汐見台の地に開校して半世紀を迎えた汐見台小学校。自然に恵まれた立地、類を見ない斬新な校舎群の中で、幾多の教育実践が行われ、6,500名を越える子どもたちが巣立っていきました。校舎の建て替えに伴い、お世話になった校舎で思い出を作りたいと、上級生と下級生が一緒になって、子どもたち主体で壁画制作に取り組みました。汐見台小学校の「4つの宝」のうちの一つ、「自然」をテーマにしています。

01校舎の思い出ギャラリー

/

02先生インタビュー

「校舎の思い出プロジェクト」を行うことになったきっかけについてお聞かせください。

上野校長先生校舎建て替えに伴い、「学校のために何かできることがないか」と考えていました。子どもたちが学校のために本気で活動できることがないかとインターネットで探している時に、「校舎の思い出プロジェクト」に出会いました。

「校舎の思い出プロジェクト」のサポートプログラムはいかがでしたか?

上野校長先生今回、6年生を中心として計画を立て実行するという貴重な機会をいただきました。ぺんてる・キヤノンマーケティングジャパンの方々が来校し、自分たちの活動を説明できたことで、子どもたちの意識が大きく変わったと思います。「大人が来るんだ。」という子どもたちの発言が忘れられません。それは、自分たちのイメージが本当に形になったことを実感したからだと思いました。ぺんてる・キヤノンマーケティングジャパンの方々との出会いをきっかけに、活動のイメージを具体化し、実行することができたのは、子どもたちにとって価値のある体験となりました。

特に印象に残っているエピソードなどあれば教えてください。

上野校長先生壁画制作の計画を立てた当初は6年生の実行委員が数名しかいませんでした。しかし、休み時間に楽しそうに実行委員が話し合ったり、準備をしたりする姿を見た児童が「一緒にやりたい。」と言い、最終的には約30名にも実行委員が増えました。「正直、これまで実行委員など前に出て活動するのを苦手と考えていたけれど、壁画制作実行委員になって自信がつきました。」と自身の成長を実感する児童もいました。 絵を描くことが苦手な児童が戸惑わないか、実施前は心配していましたが、当日は、戸惑っている児童や絵が描けなくて悩んでいる児童は見かけませんでした。絵の得意、不得意に関係なく校内壁画制作に取り組んでいた姿は忘れられません。また、たてわり班のペアで活動したことで、仲も深まりました。

学校の壁という本来描いてはいけない場所に、初めて子どもたちが描いていくときはどのような反応でしたか?

上野校長先生壁画制作ということに対して、当初、子どもたちはあまりイメージがわかなかったようです。しかし、実行委員が朝会やお昼の放送で何度も発信することで、徐々に活動のイメージがわいたようです。保護者向けに手紙を配付したことで、家庭でも話題にしていただいたことも効果的だったと考えられます。

子どもたちが撮影した写真や、撮影している様子をご覧になっていかがでしたか?

上野校長先生撮影に関して、「〇〇な写真を撮るように」などの指導は一切行いませんでしたが、児童が撮った写真には活動を一生懸命やっている姿などが写っていたので、良い意味で驚きました。

保護者や卒業生、地域住民の皆さんの反応はいかがでしたか?

上野校長先生「校舎の思い出プロジェクト」にボランティアとして参加してくださった保護者の皆さんは「貴重な場に参加できて良かった。ありがとうございました。」と、感謝の思いを伝えてくださる方ばかりでした。中には、「私も汐見台小学校の卒業生です。お世話になった校舎を懐かしく思いながら壁画制作ができて小学校時代に戻ったような気がしました。」というお声もありました。

今後、「校舎の思い出プロジェクト」を多くの小学校にて展開をしていきたいと考えております。 このプロジェクトに今後期待することや、メッセージがございましたらお聞かせください。

上野校長先生貴重な機会を提供してくださっていることを児童の成長の場と考え、様々な方法で取り組まれると教育活動が充実すると思います。