近畿

2015年9月

大阪府大阪市立北中島小学校

北中島小学校の創立は明治7年、131年の歴史を持つ小学校です。2015年9月に児童の皆さん、保護者の方々、地域住民の皆さんが集まり「校舎の思い出プロジェクト~ファイナルペイント~」が開催されました。参加者の皆さんは校舎のあらゆる場所で自由なペインティングを楽しみました。

01校舎の思い出ギャラリー

/

02先生・関係者インタビュー

大阪市立北中島小学校(左から)PTA会長 田中様、PTA副会長 久保様、俵校長先生

校舎とのお別れ集会を行うことになったきっかけについてお聞かせください。

PTA副会長 久保様西北校舎が解体されることになり、何かイベントができないかと考えていたところに、ぺんてるとキヤノンマーケティングジャパンが「校舎の思い出プロジェクト」という事業をされていると、保護者の方からPTA役員に話がきました。役員間でもすぐに「それは良いね!」となり、校長先生をはじめ先生方にもお話をして、皆さん「是非!」とご賛同いただき、「校舎の思い出プロジェクト~ファイナルペイント~」としてイベントをすることになりました。

「校舎の思い出プロジェクト」のサポートプログラムはいかがでしたか?

PTA副会長 久保様参加人数に対しての、絵の具、油性ペン、クレヨンがやや少ない気もしましたが、画材等すべてご提供いただいて、しかもカメラの使い方までご教授いただき、思い出作りのサポートとしては、本当にありがたく、とてもすばらしい事業だと思いました。

特に印象に残っているエピソードなどあれば教えてください。

俵校長先生北中島小学校は三世代にわたって通われているご家庭もあり、地元に古くから関わってきた、歴史のある小学校です。今回解体された西北校舎は昭和33年に建てられた1番古い校舎でした。 最も古い校舎でしたので、その分、たくさんの子どもたちがお世話になりました。子どもたちの笑顔を最もたくさん見守ってくれていた校舎でした。 授業や図書館の利用だけでなく、地域行事や、子ども会の行事などでも活躍し、子どもたちにとって思い出がいっぱいつまった校舎…本当にありがとうございました。

PTA会長 田中様現在、お子さんが北中島小学校に通い、お母さんも通っていたという親子が二人で楽しく絵を描いているのがとても印象的でした。その他にも、親子二代で通っていたという男性が思い出にふけりながら「ありがとう」と書かれていたのも印象に残っています。

壁画のテーマはどのようにして決められたのですか?

PTA会長 田中様子どもたちや参加者の皆さんの校舎に対するさまざまな思いを自由に描いていただきたかったので、今回、テーマは一つに絞りませんでした。

学校の壁という本来描いてはいけない場所に、初めて子どもたちが描いていくときはどのような反応でしたか?

PTA会長 田中様堂々と筆をふるいながらも、ちょっぴり悪いことをしているような感じが、たまらなく楽しそうでした。 普段描けないところに思いっきり描く体験は、大きな思い出になったはずです。

子どもたちが撮影した写真や、撮影している様子をご覧になっていかがでしたか?

PTA副会長 久保様大人の視点とは違い、「こんな所にも描いている!」とか「こんなアングルも良いな」と思う写真がたくさんあり、見ていてとても楽しかったです。

保護者や卒業生、地域住民の皆さんの反応はいかがでしたか?

PTA副会長 久保様親子で参加の方はもちろん、中にはOB、OGの方もいらして、大人も童心に返り、皆さんとても楽しそうに描いてらっしゃいました。帰り際に、大人からも子どもからも、口々に「ありがとう!」「楽しかった!」の声を聞き、このイベントを開催して本当に良かったと思いました。子どもたちだけでなく保護者にとっても、一生思い出に残るイベントになったと思います。

今後、「校舎の思い出プロジェクト」を多くの小学校にて展開をしていきたいと考えております。 このプロジェクトに今後期待することや、メッセージがございましたらお聞かせください。

PTA会長 田中様一生に一度あるかないかのイベントです。もしこの機会に恵まれるラッキーな学校があるなら、是非参加するべきです。写真や動画に残すこともさることながら、永遠に心に残るイベントになるはずです。

PTA副会長 久保様今回はたまたま保護者の方から聞き、実現しましたが、あまり知られていないのが残念です。もっと宣伝とかされれば、きっとやりたいという学校が出てくると思います。せっかく素晴らしい事業ですので、是非いろんな所で思い出作りのサポートをしていただきたいと思いました。